医療事故とはあくまで、医師や看護士等の医療従事者による医療行為において起こった事故です。
テレビや新聞では「医療ミス」や「医療過誤」等の言葉も良く使われていますが、正確には通常であれば考えられないような医療従事者の人為的ミスによる「過失による医療事故」と、人為的ミスではない場合の「過失ではない医療事故」に分けられます。
最近では医療におけるQOL(クオリティーオブライフ)や、手術の前などに医師から克明な説明を受けたり、不安を解消する質問ができるインフォームドコンセントの意識が高まってきた反面、医療事故も多発しているのが事実です。
特に特定機能病院に指定されている大学病院での、単純な人為的ミスによる医療事故が続いて起こった事から、医療側でも事故の防止のみならず、医療の向上も重ねて見直す方針が勧められているようです。
医療事故と断定しやすいのは、あからさまにはっきりとした患者の取り違え、体内への手術器具の置き忘れ、注射剤や薬の取り違えミス等で、これらは比較的病院側もすぐ認めるのですが、難しいのが患者やその家族など医療のプロではない人間には判断の付きづらい事故が起こった場合です。
手術後に疾病とは関係のない症状が起きたり、手術が成功した後の合併症による死亡等は医療事故とはされない場合が多く、またどんなに病院サイドに疑いを持っても立証するのが難しいのが現実です。
とは言えど最近は「予測される不慮の結果に対して回避をする義務」という事が重視される傾向なってきたようです。